《生産者について》
先住民族マオリの言葉で「新しい始まり」「夜明けの空」を意味するアタ・ランギ。1980年設立のワイナリーで、国内外で数多く受賞経験があります。NZ国内では古い歴史をもつワイナリーの1つで、マーティンボローのパイオニアとしても広く知られています。
彼らがつくるピノ・ノワールが「ニュージーランドのロマネ・コンティ」と呼ばれる所以。もちろん高品質であることは前提です。最大の理由は「エイベル・クローン」。NZの税関職員をしつつ自分のブドウ畑を持っていたマルコム・エイベル氏。あるとき旅行者がロマネ・コンティの穂木を違法に持ち込もうとしていたのを没収。検疫所で検査したのち持ち帰って増やしたのがエイベル・クローンです。アタ・ランギのピノ・ノワールの多くがこのエイベル・クローンを使用していることが所以なのです。
《このワインについて》
マクローン・ヴィンヤードがあるのは、アタ・ランギのホームヴィンヤードから東へ600mほど離れたところ。元々はドン&キャロル・マクローン夫妻が所有していたものですが、夫妻の引退後にアタ・ランギが譲り受けて、今は自社畑となりました。比較するならよりスパイスの風味が強く、口に含んだ時に厚みが感じられるといいます。
ラベル表記はないものの、NZのオーガニック認証である「BioGro」を取得しています。
このバックヴィンテージは、輸入元が富山県の自社倉庫で寝かせていたもの。いくつものヴィンテージで飲み比べができるのが魅力です。
【パーカーポイント92点】
[ワインアドヴォケイト誌 2019年3月のレビュー]
2017年マクローン・ヴィンヤードのピノ・ノワールは、最初は茎や葉の香りが少し感じられますが、ミディアムボディの口当たりの中でチェリーの風味が加わってきます。爽やかでシルキーな口当たり、余韻が長く、旨味も感じられ、10年以上は余裕で熟成させられるでしょう。この模範的な生産者が生み出してきた数多くの素晴らしいピノ・ノワールの中でも、また一つ傑作が加わりました。
[Joe Czerwinskiによる試飲 飲み頃予想2020-2030年]
Ata Rangi McCrone Vineyard Pinot Noir