《生産者について》
先住民族マオリの言葉で「新しい始まり」「夜明けの空」を意味するアタ・ランギ。1980年設立のワイナリーで、国内外で数多く受賞経験があります。NZ国内では古い歴史をもつワイナリーの1つで、マーティンボローのパイオニアとしても広く知られています。
彼らがつくるピノ・ノワールが「ニュージーランドのロマネ・コンティ」と呼ばれる所以。もちろん高品質であることは前提です。最大の理由は「エイベル・クローン」。NZの税関職員をしつつ自分のブドウ畑を持っていたマルコム・エイベル氏。あるとき旅行者がロマネ・コンティの穂木を違法に持ち込もうとしていたのを没収。検疫所で検査したのち持ち帰って増やしたのがエイベル・クローンです。アタ・ランギのピノ・ノワールの多くがこのエイベル・クローンを使用していることが所以なのです。
《このワインについて》
マクローン・ヴィンヤードがあるのは、アタ・ランギのホームヴィンヤードから東へ600mほど離れたところ。元々はドン&キャロル・マクローン夫妻が所有していたものですが、夫妻の引退後にアタ・ランギが譲り受けて、今は自社畑となりました。比較するならよりスパイスの風味が強く、口に含んだ時に厚みが感じられるといいます。
ラベル表記はないものの、NZのオーガニック認証である「BioGro」を取得しています。
このバックヴィンテージは、輸入元が富山県の自社倉庫で寝かせていたもの。いくつものヴィンテージで飲み比べができるのが魅力です。
《2018年について》
マーティンボローの2018年は、造り手の腕が試された年となりました。
夏までは非常に温暖なヴィンテージで、ブドウの成熟は早く進みました。しかし収穫期直前の2月から3月にかけてサイクロンが接近し、降水量が増加しました。そのため病害のリスクにいかに対処したかと、どれだけ厳しい選果をしたかによって、ワインの出来が大きく左右されました。優良な生産者がつくるこのヴィンテージのピノ・ノワールは、豊かな果実味とやさしいタンニンが特徴と言われます。
Ata Rangi McCrone Vineyard Pinot Noir