《このワインについて》
穂坂地区にて池田元気氏が栽培するメルロー。契約栽培農家として多くのブドウを仕入れる中でも、他と混ぜてしまうのは忍びないほど素晴らしい樽を選んで、特別なワインとして瓶詰めしました。
このワインは日本としては異例の38か月もの長期間フレンチオークで熟成されます。熟成期間はボルドーの高級ワインで18か月程度。スペインのリオハやイタリアのピエモンテなどはもっと長い熟成をする例もありますが、それは豊富なタンニンを持つブドウだからこそ。これほどまでに醸造家に、「もっと長く樽に入れておくべきだ」と思わせたのは、それだけブドウの質が傑出していたのでしょう。
外観はほのかにレンガ色が入り始めているルビーレッド。ヴァニラやスパイスのような樽香に包まれるように、よく熟したベリーの香りや、土や腐葉土のような熟成による複雑さを感じます。ふくよかな果実味が口いっぱいに広がり、長期熟成によるなめらかなタンニンが心地よく舌を包みます。
エチケットはいかにも急ごしらえのような、文字ばかりのシンプルなもの。それがまた「最初で最後かもしれない」という特別感を醸し出しています。
《生産者について》
鹿児島に本社を持つ焼酎メーカー本坊酒造が、洋酒生産に乗り出すために山梨県に1960年に設立したのが、マルス山梨ワイナリーです。2017年にはマルス穂坂ワイナリーも設立し、たくさんの観光客を受け入れています。
今や全国に400近くある日本のワイナリーの中で、安定した生産量と財務基盤を持っています。ゆえに2000円以下の低価格帯から5000円オーバーの高級品まで幅広く手掛け、どれも価格以上の味わいを感じさせてくれるのが魅力です。
Chateau Mars Hosaka Merlot Cuvee Genki Ikeda