《このワインについて》
日本に輸入され始めて20年あまり。当初の値段が定価2000円(現在2200円+税)だそうです。なんと20年間ほとんど値上がりしていない!ほかのワインとは時間の流れが違うかのように、飽きのこない美味しさをずっとずっと手ごろに提供し続けてきたワインです。
このワインは「リパッソ」という方法でつくります。イタリア語で「元に戻す」という意味で、通常の発酵をさせたヴァルポリチェッラに、翌年の2?3月にアマローネの搾りかすを加え再度発酵させます。アマローネとは収穫後に陰干しで乾燥させたブドウからつくる、濃縮した風味の高級ワイン。それをつくったあとの搾りかすにもしっかり風味や糖分が詰まっており、それを加えることで最低1%はアルコールが上がり、風味豊かなワインになるのです。
手間はかかりますが原価としてはそれほど変わらず、コスパよく美味しいワインが出来上がります。
《テイスティングノート》
スミレの花や甘いプルーンのような香り。通常のヴァルポリチェッラよりもしっかりと飲みごたえのある味わいですが、アマローネのような甘濃い感じはなく、端正でスマート。他の生産者がつくる「リパッソ」と比べてもエレガント路線でしょう。料理が欲しくなるようなバランス感です。濃厚でチーズをたっぷりつかった和風イタリアンというより、和洋折衷の普段の夕食がちょうどいいでしょう。
《生産者について》
イタリアのほぼ全ての生産者が参加すると言われる特大展示会、「ヴィニタリー」にも出展しない稀有なアマローネの生産者です。彼らは「そんな暇があるならワイン造りに費やす」と言い放つまさに職人。その結果彼らのワインには販促費がかけられておらず、昔ながらの提携農家のブドウを使用するため、より品質の高いアマローネが驚くべき価格で購入できます。そんな彼らのワインはヴィニタリーに出展せずとも既に国際的に認められており、輸出が98%を占めています。
Valpolicella Ripasso Classico Superiore Campolieti Luigi Righetti