《生産者について》
イタリア北部のアルト・アディジェ。その地で品質向上のために「協同組合」という形態をとっているのが、カンティーナ・ボルツァーノです。
元々は「カンティーナ・グリエス」と「カンティーナ・サンタ・マッダレーナ」という2つの組合だったものが、2001年に合併。それらはワインの名前となって残っています。
協同組合がつくるワインは、「価格は安いけれど品質はそれなり」というものが多いです。ブドウを収めさえすれば量に対して報酬が安定してもらえるので、農家の意識が品質向上に向きにくい構造だからです。
しかしボルツァーノでは、「ブドウの質によって報酬の支払い額を決める」という成果主義を導入。定期的に世界のワインと自分たちのものを比較する勉強会を行うなど、末端の会員に至るまで品質追及の意識を共有しているのが特色です。
《薄旨ピノ・ノワールについて》
抽出を極めて穏やかに行い、色合いも味わいも薄くタンニンはほとんどないのに、香りや余韻は十分でじわっと旨味が広がる。そんなワインは「薄旨」と呼んで好まれます。
簡単ではありません。単位面積あたりの収量が多くて凝縮度の低いワインは、「薄い」は達成できても「旨い」がありません。、冷涼地域のワインは色が薄く濃厚はさは控えめでも、高く力強いい酸味が「薄旨」とは異なります。
その点でカンティーナ・ボルツァーノがつくるピノ・ノワールは、イタリアらしい酸味の穏やかさがありつつ、濃すぎず適度なやさしい味い。こんなバランスが他にないとは言いませんが、この普段飲みできるような価格では非常にレアです。
2024VTからは、イタリア名の「ピノ・ネロ」でもなく、ドイツ名の「ブラウブルグンダー」でもなく、国際的なピノ・ノワールに名称変更となりました。
St. Maddalena-Gries Pinot Noir Cantina Bolzano