《生産者について》
ラ・スピネッタは1977年に設立されたピエモンテの生産者。その抜群の品質と常に進歩し続ける姿勢を持って短期間で大躍進。決して歴史が長い方ではないでしょうが、既にピエモンテのトップ生産者の一人として数えられています。
代表するワインは単一畑からつくるバローロとバルバレスコ。彼らは創業時に引き継がれる畑があったわけではないので、自分たちがワイン造りをするにふさわしいと思える畑を選んで購入していきました。ピエモンテだけで100ha以上の畑があると言われますが、それらはいわば小さなドメーヌの共同体。選び抜いた畑だからこそ「ワイン造りの90%は畑での仕事にある」の信念があります。収量を抑えた丁寧な栽培のうえ、畑の個性を表現するワインをつくっているのです。
2001年、スピネッタはその成功をもってトスカーナ州に進出しました。ネッビオーロとは違った魅力を持つサンジョヴェーゼの可能性を探求したかったのだといいます。こちらでもゼロから畑を購入していき、現在は65haの自社畑を所有しています。
《このワインについて》
スピネッタの方針の一つが土着品種を大事にすること。トスカーナにおいても、進出当時に盛んだったボルドー品種の導入をあえてせず、サンジョヴェーゼにこだわりました。その自身の表れとして、エチケットには本家と同じ犀(サイ)のイラストが描かれます。
イル・ネッロ・ディ・カサノーヴァは、若いブドウの樹からつくられる、買ってすぐ楽しめるようつくられたスタンダードクラス。
熟したベリーやチェリーの香りに、土やタバコのような香ばしい香り。凝縮感のある果実味と比較的まろやかなタンニンを持ち、食事との相性を感じさせる豊かな酸味があります。
名手は違う土地でも素晴らしいワインをつくる。そんな納得感のあるワインです。
Il Nero di Casanova Toscana Sangiovese Casanova della Spinetta