《生産者について》
シュヴァル・ブランを飲んで感銘を受け、トスカーナでワインづくりをはじめたアンドレア・フランケッティ氏。徹底した低収量とこまめな収穫で最高のワインをつくり、「鬼才」と呼ばれた名醸造家です。
彼が次に目を付けたのが、シチリア島東部のエトナ山でつくられるネレッロ・マスカレーゼ。繊細さ・エレガンスの点でピノ・ノワールを思わせ、そのうえでピノ・ノワールよりもしっかりとしたボディ感を持ちます。
《このワインについて》
パッソピシャーロの畑のうち、標高の高い畑は砂利質の土壌が多く、標高が低い畑は酸化した古い溶岩でできた土壌だといいます。
「コントラーダ」シリーズはパッソピシャーロが単一畑からつくるワイン。エチケットはほとんど同じで、「CONTRADA」の上にあるアルファベットが畑の頭文字です。
「C」はキアッペマチーネの畑。標高550mにある1.2haの畑で樹齢は80年以上。火山性土壌に石灰が混じっていて石が多いそうです。
《テイスティングノート》
洗練されたフレッシュなベリーやイチゴ、そこに軽石のようなアロマ。なかなか言葉にしづらい複雑なものです。タンニンは素晴らしく緻密でパウダー状の心地よいもの。しなやかな口当たりは上品な酸味に支えられたまま、非常に長い余韻へと続いていきます。
Contrada Chiappemacine Passopiciaro