《生産者について》
プーリア州には世界遺産である「カステル・デル・モンテ」という城があります。DOCGの名称としてもつかわれるその城の眼下に広がる畑でワインをつくっているのが、トッレヴェントです。
現オーナーであるフランチェスコ・リアントニオ氏がワイナリーを設立したのが1989年。修道院跡を改装したもので、所有する畑は1700年代には存在していたという、歴史の長いものです。
1992年にはイタリアのワイナリーとして初めて、「ネロ・ディ・トロイア」という品種単一のワインをリリースしました。その後も着実に品質向上と畑の拡大を行い、現在では500haもの畑を管理しているといいます。この生産規模ゆえ、1000円台のリーズナブルなものから高品質なワインを提供しています。
サスティナブルなワイン造りに注力しており、2019年にはガンベロ・ロッソ誌により「サステーナブル・ワイン・オブ・イタリア」を受賞しました。
《このワインについて》
プーリアの赤ワインといえば、プリミティーヴォやネグロ・アマーロをつかった、手頃でも濃くて滑らかな味わいのイメージ。それを期待して飲むと、このワインは少し肩透かしを食らうかもしれません。
ブルーベリーやプラムなどのフルーツの香りは、適熟でありジャムのような印象はほぼなし。シナモンのような甘いスパイスのニュアンスもあります。味わいにはほのかにフルーツの甘さは感じるものの、行き過ぎた濃厚さはなく、適度な酸味やタンニンとうまくバランスをとっています。
この控えめさが夕食時のワインとしては非常に心地よく、我が家の定番ワイン候補となるでしょう。
Torrevento Bolonero Castel del Monte Rosso