《生産者について》
ルチアーノ・サンドローネ氏は1946年生まれ。15歳のときからジャコモ・ボルゴーニョ、マルケージ・ディ・バローロというこの地の大御所生産者のもとで修行を積み、後に独立しました。
そのきっかけとなったのが、1977年に取得した「カンヌビ・ボスキス」の畑。以後、その単一畑でつくるワインは、サンドローネの象徴的な存在となり、漫画『神の雫』でも物語の重要なワインとして登場しています。
《このワインについて》
ルチアーノが新しくつくる単一区画のバローロ”ヴィテ・タリン”。そのファーストヴィンテージは2015年。6年の熟成を経てリリースされます。
この区画に植わっていたネッビオーロの樹を注意深く観察していると、そのうちの1本が特異であることに気づきました。芽が小さく粒もまばらで青みがかっています。個性的ですが状態は安定しているので、その樹から苗木を作って植えてみました。それから25年。十分に樹齢も上がったころ、2017年にその樹はネッビオーロのクローンとして最高品質であることが判明。この度、単一区画の超限定ワインとしてリリースすることになりました。
【パーカーポイント98点】
[ワインアドヴォケイト誌 2022年6月のレビュー]
誕生以来、私が羨ましく追いかけているワインだ。ルチアーノ・サンドローネ2016バローロ・ヴィテ・タリンもまた、スーパースターである。これは完全なワインで、深みと力強さ、そして完全に寛大で包み込むような個性を備えている。まるで温かいハグをしているような感じだ。タンニンがきつく、ワインが完全に柔らかくなるにはもっと時間が必要だ。この若い時点では、濃い果実の第一アロマ、スパイス、黒甘草がたっぷり感じられる。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2025 - 2055年]
Luciano Sandrone Barolo Vite Talin