《生産者について》
ピエモンテ・ランゲ地区で 3 世代に亘りワインに携わってきた ブルーノ・ジャコーザ。3 代目オーナーの故ブルーノ・ジャコーザ氏の祖父にあたる、故カルロ・ジャコーザ氏が醸造と自社瓶詰めを開始。その後、父親の代では第二次世界大戦中であったため、経済的にボトルワインの市場がなく主に量り売りをしていました。
三代目となる故ブルーノ・ジャコーザ氏は 1929年生まれ。13歳から祖父のカルロ氏の指導の下でワイン造りに携わり始めました。その後、自身の名前を冠したブランド「ブルーノ・ジャコーザ」を1961 年にファースト・ヴィンテージとしてリリースしました。
半世紀以上に亘りワイン造りへその人生を捧げ、ランゲ地区の畑については誰よりも知り尽くしていると言っても過言ではありません。畑と醸造におけるピエモンテの伝統に敬意を払い、単純にして明瞭な哲学の下に造られるワインは一貫したスタイルを持っています。確固たるスタイルを持ったワインは世代や時代を超えて、「バローロのロマネ・コンティ」や「イタリアの 5 大シャトーの1 柱を為す」などと評され、世界中からイタリアを代表する偉大なワイナリーとして認知されています。 ブルーノ・ジャコーザ氏は 2018 年に亡くなりましたが、現在は長きにわたって父のワイン造りを見てきた娘のブルーナ・ジャコーザ氏がワイナリーを継ぎ、醸造チームとともに変わらぬ品質のワインを生み出しています。
《畑について》
セッラルンガ村の中で、ブルーノ・ジャコーザのみが所有するクリュ「ファレット Faletto」。約 10ha のうち、約 7.5ha でネッビオーロが栽培されています。
ファレットの畑はいくつかの区画に分かれており、その中でも標高 400m と高標高に位置する約 2.5ha の区画が「レ・ロッケ」と呼ばれます。石灰質が多く、砂、粘土、砂礫を含む土壌で、納得できるブドウが収穫できた年のみに、 「ファレット・ヴィーニャ・レ・ロッケ」 が生産されます。
さらにそのレ・ロッケの中でもジャコーザが認めたブドウのみが、最上級の赤ラベル「リゼルヴァ」となります。世界中で待望される赤ラベルですが、ジャコーザの基準に満たないと判断された場合はすべてのワインをバルク売りしてしまうこともあり、リリースされるものは究極のワインと言っても過言ではありません。
《完全無欠の2016ヴィンテージ》
冬はそれほど厳しくありませんでしたが、2~3 月にかけて気温が低下。 春に降雨があり、夏を迎えるにあたり充分な水分が土中に蓄積されました。
夏は晴天が継続するも極端な気温上昇などがなく、理想的な天候でブドウがゆっくりと成熟。 最終的にフェノール類の成熟が完璧なポイントで収穫を迎えました。
完璧な状態での収穫が叶った、歴史に残る偉大なヴィンテージと言えます。世界のワインコレクターが将来血眼になり探すこととなるでしょう。
Barolo Falletto Vigna Le Rocche Riserva Bruno Giacosa