《生産者について》
イタリア/フリウリのスロベニアとの国境近く。「丘」を意味する「コッリオ」という生産地域があります。その名の通り小高い丘が非常に多く、多様な方向の斜面が様々な栽培環境をつくります。この地域は「ポンカ」と呼ばれる沖積土壌が特徴。泥灰土と砂岩が混じっており、手で触ると砕けるほどもろいもの。水はけが良くブドウは地中深くまで根を張ります。
そのコッリオで初めて瓶詰めワインをつくったと言われる生産者がプリモシッチ。1967年ヴィンテージのことです。
リボッラ・ジャッラという土着品種を中心に、シャルドネやピノ・グリージョなども栽培。特に白ワインに強く、「完璧主義の頑固者」として細部までこだわったワイン造りを続けています。
《このワインについて》
フリウリといえばオレンジワインが有名で、代表生産者のヨスコ・グラヴナーは歩いて行けるご近所さん。しかし醸造手法は異なり、プリモシッチはクヴェヴリを使いません。オーク樽やコンクリートタンクで発酵させます。フリウリならではのオレンジワインの強烈な個性は控えめです。
このピノ・グリージョは開放型のオーク樽で発酵。試行錯誤の結果、1週間果皮とともに発酵させることで、ワインにしっかりタンニンが入るようになったといいます。熟成には新樽も使うため、オレンジワインにはあまりないヴァニラの樽香も感じます。
よく熟したピノ・グリージョを使うため、まるでロゼワインのようなピンクがかった褐色。ラズベリーや柑橘の皮、バターのような香り。ほんのり甘味を感じるようなジューシーな果実味で、適度な渋味が舌を刺激します。
しっかりタンニンのあるオレンジワインは、赤ワインと同じ温度で飲むのが基本。しかしこのワインについては少し冷やし気味、シャルドネくらいの温度で良いかもしれません。
Primosic Pinot Grigio