《ブルゴーニュ流につくるリムーのワイン》
ドメーヌ・ドーは2018年にワイナリーを買い取ったオリヴィエ・レムストラク=ベイクが設立したワイナリー。彼の父は同じく南仏のミネルヴォワで別のワイナリーを営んでおり、オリヴィエ氏も醸造家を志していました。
しかし生まれ故郷がブルゴーニュだったこともあり、南仏でワインをつくりながらも心はブルゴーニュにありました。彼がこのリムーの地で目指すのは、クラシック・ブルゴーニュの南仏における新解釈。大小の小石が埋まる粘土石灰質土壌の点でブルゴーニュと似ている畑だといいます。基本的にはブルゴーニュの伝統に則った醸造を行いますが、リムーの地の方が温暖です。マロラクティック発酵を部分的にブロックするなどして、やり方ではなくワインのイメージでブルゴーニュワインに迫ります。
昔のブルゴーニュに倣ったヘビーボトルを使っているのですが、重たい瓶の運搬による二酸化炭素の排出に対して、植林をすることでカーボンフットプリント・ゼロを達成するなど、環境意識の非常に高いワイナリーです。
その味わいは決してブルゴーニュワインではありません。しかし南仏のニューワールド的な果実味の強いヴァラエタルワインとは違ったエレガンスがあります。心地よく飲める上品さと、親しみやすい雰囲気+価格。ブルゴーニュワイン好きの方がなんでもない平日の晩酌に飲むワインとしてご検討ください。
《このワインについて》
75%はステンレスタンク発酵・熟成、25%を新樽熟成したピノ・ノワール。ラングドック産のピノ・ノワールとは一線を画す上品さがあり、いい意味で「産地不明」な味わいです。マロラクティック発酵をしていないワインを50%以上ブレンドすることで、フレッシュな酸味を表現しています。
Domaine d'O Pinot Noir