《生産者について》
ジヴォーダンのドメーヌがある場所はちょっと特殊。シャトーヌフ・デュ・パプからは西へ50-60km、アヴィニョンの町からは北西へ70kmほど。古都カヴィラルグという村にある唯一のドメーヌだといいます。
それもあってか、当主ダヴィッド・ジヴォーダン氏の味づくりは、一般的な「コート・デュ・ローヌ」のワインと少し違います。目指すのは濃厚さよりも上品さ。最新式の振動選果台にて質の悪いブドウの粒をしっかり除去し、透明感のある味わいに。バルーン式のプレス機で優しく圧搾することで、ソフトな口当たりに仕上げることを実現しています。
濃厚さを主張しすぎない味わいは、素材を生かした繊細な味付けを主とするレストランに重宝されるのでしょう。新進のドメーヌながら、パリの「ジョルジュ・サンク」やモナコの「ルイ・キャンズ」等の三つ星レストランでもオンリストされています。
《このワインについて》
「エリーズ」とはダヴィッド氏の姪っ子の名前。
黒いベリー系フルーツやスパイスの香り。適度な凝縮感のある果実味で重量感はなく、滑らかなタンニンと程よく長い余韻で飲み飽きしません。
ひとたびお気に入りとなれば、ついつい何度もリピートしてしまう味わいです。
Cotes du Rhone Rouge Cuvee Elise Givaudan