《テイスティングノート》
柑橘の皮のようなオレンジワインらしい香りに加えて、完熟した洋ナシや黄桃のようなジューシーなフルーツの香りがあふれ出します。口に含んでもそのふっくらした果実の風味が口いっぱいに広がり、非常にまろやか。わずかに果皮由来のタンニンが口を刺激します。
オレンジワインとしてここまでフルーツ感が全面に感じられるワインはそうそうありません。この抽象的なエチケットとともに、しっかり記憶に残る1本です。
《このワインについて》
親しみやすくフルーツ感豊かな味わいの理由は製法にあります。グルナッシュ・グリは半分を全房・半分を除梗してから果皮・梗とともに発酵させます。そのため茎から出るタンニンは穏やか。ヴィオニエとミュスカは1週間と短めの全房発酵の後6か月間熟成。
2021年ヴィンテージが日本初入荷だったのですが、初回ロットは2か月足らずに輸入元完売したそうです。
《生産者について》
ジャン・マルク・ラファージュ氏は醸造コンサルタントとして働いたのちに、ルーション地方でワイナリーを立ち上げます。コンサルタント時代には、シャブリの最大生産者である「シャブリジェンヌ」で働いており、大規模なワイン生産はお手の物です。奥様のエリアンヌ氏が白ワインとロゼワインの醸造を担当しているそうです。
Taronja Jean Marc Lafage