《生産者について》
「ヴィニウス」ブランドを展開するのは、ジャン=クロード・マス エステーツ&ブランズ。フランスの中でもリーズナブルなワインの一大産地であるラングドック・ルーション地方にて、帝王のような存在です。各地に傘下のワイナリーを持ち、それぞれのコンセプトでいろいろなブランドを展開。なので「なんかこのワイン、安くて美味しいなと思って調べたら、これもジャン・クロード・マスがつくってました」なんてことがよくあります。
その味わいの特徴としては、明るい雰囲気を持った親しみやすい果実味。地中海に降り注ぐ豊かな太陽をイメージさせます。基本的にはブドウ品種の個性を大事にしたヴァラエタルワイン。何より、その価格に比して凝縮感が非常に高いことです。他社のものと比較するなら、30%高い価格のワインと比べてようやく同じくらいの濃さ。それほどブドウの質が高く、それでいて安い。巨大ワイナリーグループならではのスケールメリットを活かしているからでしょう。
《このワインについて》
このシリーズには、「ヴィニウス」という名の架空の鳥が描かれています。これはジャン・クロード・マス氏の自然環境への強い思いを表しており、大量生産をしながら自然を大切にしていることを象徴しています。
オーク樽熟成を基本としたブランドで、このワインの輸入元が依頼してつくってもらっている日本限定ラベル。「クラシック」「リザーヴ」「オーガニック」「グランドリザーヴ」「ヴィニウス・ルージュ」と5段階で展開されます。このワインはそのベーシックラインにあたる「クラシック」シリーズです。
《テイスティングノート》
凝縮感のあるブラックチェリーの香りに、樽熟成に由来するバニラやなめし皮のニュアンスが感じられます。カベルネ・ソーヴィニヨンらしく豊かなタンニンを持ちながら、温暖な地域なので酸味はやわらか。
「ラングドックの1500円のカベルネ」をイメージして飲んで、がっかりすることはまずありません。その安心感が「マス」の魅力です。
Vinus Cabernet Sauvignon Classique