《生産者について》
ダニエル・リオンは1955年設立の、ニュイ・サン・ジョルジュ村に本拠地を置くドメーヌ。ヴォーヌ・ロマネやシャンボール・ミュジニー村に良い畑を所有しています。
彼のワインの特徴は、豊富な果実味と非常に柔らかいタンニンによって、表情豊かで社交的なワインであること。比較的若いうちから楽しめるといわれています。 そのスタイルからレストランからの人気が高い生産者で、フードペアリングで幅広く活躍してくれます。
しかし後継者の問題なのか、既にワイナリーは閉業済み。おそらく2019年ヴィンテージが最後です。「もう手に入らない!」となるとつい手元に置いておきたくなるのがコレクターじゃないでしょうか。
《2018年ヴィンテージについて》
2018年は久々に量も質も良かった年と言われています。一方で地球温暖化の影響が一層顕著になり、アルコール度数の上昇と酸度の低下が無視できなくなってきた年ともいえるでしょう。
ブルゴーニュワインにおいてはワインが歳をとるスピードにおいて酸度が重要と考えられます。なので「2018年なんてついこないだ」という印象がぬぐえないのですが、このクラスでは既に熟成のニュアンスが出始めていると考えられます。
「飲み頃のブルゴーニュワイン、最近飲めてないな」という方にとっては、手を出しやすい1本であるはずです。
Cotes de Nuits Village Daniel Rion