《生産者について》
ダニエル・リオンは1955年設立の、ニュイ・サン・ジョルジュ村に本拠地を置くドメーヌ。ヴォーヌ・ロマネやシャンボール・ミュジニー村に良い畑を所有しています。
彼のワインの特徴は、豊富な果実味と非常に柔らかいタンニンによって、表情豊かで社交的なワインであること。比較的若いうちから楽しめるといわれています。 そのスタイルからレストランからの人気が高い生産者で、フードペアリングで幅広く活躍してくれます。
しかし後継者の問題なのか、既にワイナリーは閉業済み。おそらく2019年ヴィンテージが最後です。「もう手に入らない!」となるとつい手元に置いておきたくなるのがコレクターじゃないでしょうか。
《このワインについて》
ダニエル・リオンの特徴である若いうちから親しみやすい、ニューワールドのピノ・ノワールが多く持つ特徴。この要因はブドウの熟度と高い新樽比率でしょう。新樽比率40%のバリックで15か月熟成という手法は、新樽比率を抑える傾向にある近年の傾向と比較するなら高め。甘く熟した果実感とあわせて、一口目から小難しさなく美味しさを訴えかけてきます。
ニュイ・サン・ジョルジュ村には「グラン・ヴィーニュ」という1級畑もありますが、このワインはそこに隣接する村名格の区画からつくられるといいます。
Nuits St. Georges Grandes Vignes Daniel Rion