《このワインについて》
ガマレはスイス生まれの交配品種で、「ライヘンシュタイナー」という白ブドウとガメイの掛け合わせで生まれました。
スイスでは1970年ごろから栽培されており、ボジョレーに持ち込まれたのはつい数年前だといいます。
栽培上は寒さに強いことが特徴で、味わいの点ではしっかり目のタンニンと凝縮感のある果実味。バランス感としてはオーストラリアのシラーズに少し似ていますが、スパイスや野性的なニュアンスは感じません。
まだ樹齢が若いため熟成能力のある高級ワインはつくれませんが、20年後は期待していいかもしれません。
《テイスティングノート》
しっかり日照を浴びたことを感じさせるベリー系の明るい果実味は、この生産者のガメイにも共通しており、ボジョレーの特徴が出ているのでしょう。比較するとガマレの方がタンニンが強いのですが、尖った荒々しいものではありません。分厚い牛肉が食べたくなります。
《生産者について》
シャトー・ド・ベル・アヴニールは1850年代に設立された生産者であり歴史が長いのですが、ワインづくりの点では現在のオーナーが引き継いだ2019年のスタートと言っていいでしょう。エマニュエル・ベルトラン氏は「ワインはバランス、ピュアさ、複雑さ、ハーモニーが大切」という信念のもと、有機栽培を始めます。
現在ワインはVDFヴァン・ド・フランスというランクであることもあり、ブルゴーニュワインらしからぬ目を引く個性的なエチケット。とはいえ近々AOCに昇格予定です。
Chateau de Bel Avenir Gamaret