《生産者について》
アミオ・セルヴェルはシャンボール・ミュジニーに拠点を置き、8haの畑を所有する生産者。特別入手困難なほどではありませんが、シャンボール・ミュジニー村の栽培組合理事長をつとめた経歴もある名門ドメーヌです。決してワインの品質で理事長が選ばれるわけではないでしょうが、あまりに品質が悪かったりこの村の特徴を表していないと、他の生産者が認めないでしょう。ある一定の信頼は置かれているとみていいはずです。
特別派手な味わいだったり評論家が高評価しているわけではありません。しかし1級畑の「レ・ザムルーズ」や特級畑「クロ・サン・ドニ」をはじめ銘醸畑を多く所有しており、昔からのワイン好きの間では名前が通っている生産者でしょう。
ここ数年の流れでワインの価格は3~4割ほど上がっています。それでも同じシャンボール・ミュジニーのグロフィエやユドロ・ノエラなどよりは断然良心的です。
その味わいは比較的果実味が前に出てくるスタイル。この村のワインである限り上品な味わいであることは間違いないのですが、決して酸味は高すぎず、適度にリッチで滑らさが特徴です。2008年にはエコセール認証を取得。ビオロジックでの栽培に取り組んでいます。
《このワインについて》
特級ミュジニィの丘の下部に位置し、この村で最も特級に近い1級畑「レ・ザムルース」。畑名の由来は「恋する乙女たち」で、その名前と華やかで繊細な味わいが特に人気の理由です。
素晴らしいミネラル感と熟成ポテンシャルを感じさせるタンニンがあり、アミオ・セルヴェルのフラッグシップワインとして相応しい風格です。
Chambolle Musigny 1er Les Amoureuses Amiot Servelle