《生産者について》
コルディエは1930年に創業したマコネ地区の老舗。基本的にはドメーヌとして自社畑のワインをつくりますが、『メゾン・クリストフ・コルディエ』の名前で小さなネゴシアン業も営んでいます。
ブルゴーニュワイン専門誌『ブルゴーニュ・オジュルデュイ』で、2005年のブルゴーニュNo.1ヴィニュロンに選ばれるほどの実力者。コント・ラフォンやルフレーヴといった有名生産者がマコンに進出する際、教えを請いに訪れるほどだそうです。
味筋としてはマコンらしい熟した果実のボリューミーな味わいに、芳醇な樽香をしっかり感じるもの。それでいて酸が低いこともなく上品。バランスの良さは高い評価が裏付けています。
《テイスティングノート》
「マコン」を名乗ることはできないものの、その特徴をしっかりと表現したスタンダードクラス。
熟したリンゴのようなフルーツのアロマが、「マコンらしさ」と言っていいのではないでしょうか。洋ナシのふくよかな香りに適度な樽香。口に含めば厚みをもった飲みごたえのある果実味がしっかりと広がり、コート・ド・ボーヌより一段階穏やかな酸味が優しく舌を刺激します。
近年少なくなってきた3000円台のブルゴーニュ・ブランとして、果実の力と飲みごたえの点ではトップクラスではないでしょうか。
Bourgogne Blanc Jean de la Vigne Domaine Cordier P&F