《ギヨーム・ゲランの改革》
ブライ・コート・ド・ボルドーにあるゲラン家は、17世紀から続く農家でした。ワインづくりも1850年から続けていましたが、長らく低価格なバルク販売用。それをシャロー・ムートン・ロートシルトで修行して帰ってきたギヨーム・ゲランが改革します。
隣人の畑から台木を分けてもらい、ブドウを植え直します。段階的にビオロジック栽培に移行。エコセール認証を取得しました。
コンクリートタンクでの発酵・ステンレスタンクでの熟成で樽は使いません。そして収穫から瓶詰に至るまで亜硫酸は無添加。近代的なボルドーワインの技術を真っ向から否定するような作り方をしています。
しかしそれで出来上がったワインは、驚くほど正統派ボルドーのダンディーな味わいです。
《テイスティングノート》
甘いニュアンスを感じない、ブラックカラントやかすかなピーマンなどのアロマ。樽香こそ感じないものの、ボルドーワインとして嗅ぎなれた香りです。口に含めば上品な酸味と力強いタンニンが刺激し、料理を食べたくなる味わい。余韻もしっかりと続きます。
「亜硫酸は必要ないから使わなかった」決して醸造法ありきではないことがわかります。
※亜硫酸は無添加ですが自然に少量含まれています。
Guillaume Guerin Notus