《このワインについて》
どんな超一流のワイン生産者でも、全てのワインをそのブランドに相応しい品質にはつくれません。
植え替えのためにブドウの樹齢が低い区画や、テストとして使ってみたオーク樽との相性がイマイチだったなど、望んだ品質のワインにならないことはあり得ます。その場合、自身のワインのブランドイメージを保つため、ネゴシアンに樽で販売することがあります。当然その契約上、どの生産者がワインをつくっているかはヒミツです。
生産者は秘密なので名前は書けません。しかしこのワインの産地は「ポイヤック」であり、「ボルドー1級格付けシャトー」がつくっている、というところまで情報公開されています。そこはサードワインまでつくっています。もうこれで詳しい方はどこがつくっているかおわかりですね?
熟成期間はやや短めで12か月。新樽比率も20%未満。比べて飲んだらそりゃあ本家の方が美味しいでしょうが、同じ生産者がつくるワインがサードワインの半額以下です。
お得に上級ワインを楽しみたい方にとって、見逃す選択肢はないでしょう。
《テイスティングノート》
ボルドーらしい引き締まったバニラ香に包まれる果実香。若々しくも上品なタンニンが口内を刺激し、キレのいい余韻につづいていきます。お好みにもよりますが、後生大事にとっておくよりは、今飲んでしまってもいいかも。お得感を含めて楽しんでもらいたいので、大人数でというよりは、ご自身のちょっとしたご褒美に!
Chartron des Ormes