《熟成ワインの楽しみ方》
ワインを熟成させて飲むというのは、なかなかに面倒くさい楽しみ方です。
前提としてワインは古ければ美味しいというものではありません。そのワインのスタイルやヴィンテージの特性、それから「格」によって熟成ポテンシャルは異なります。それは何年後に美味しさのピークがきて、どれくらいのペースで下降していくかが違うということです。また、「飲み頃」の捉え方には、ワインにどんな美味しさを重視するかという個人差もあります。さらにボトル差があるのが普通で、同じ銘柄・同じヴィンテージの2本が同じ味ということは基本的にありません。
その予測できなさ、不安定さまで含めて楽しめるか。飲み頃が過ぎていてイマイチに感じても、「これはこれで興味深かった」とできるか。熟成ワインを楽しむには、そんな心の余裕が必要です。
ボルドーワインはその層の厚さから、家飲み価格でも10年以上前のワインが楽しめます。全てが「とっても美味しい」とは決して言えません。だからこそ「開けてみるまでわからない」ワクワク感を味わえるのが魅力です。
《生産者について》
ポムロール地区で最も高価なワイン「シャトー・ル・パン」をはじめ、いくつもの高級シャトーを所有するティエンポン家。その一族がコート・ド・フランに所有するのが「シャトー・ピュイグロー」です。
現在醸造を担っているのは、シャトー・パヴィ・マカンやシャトー・ラルシ・デュカスなども担当する、ニコラ・ティエンポン氏。数万円のワインをつくる醸造家が手掛けながら、コート・ド・フランという地区の知名度が低いゆえにこの価格なのです。
若いヴィンテージなら凝縮感が高くしっとり滑らかな口当たりが特徴のワイン。10年以上の熟成を経て、どう変化しているでしょうか。
Chateau Puygueraud