《生産者について》
1995年がファーストヴィンテージとして登場したプレミアムチリワイン『セーニャ』。カリフォルニアワインで成功を収めたロバート・モンダヴィ氏と、チリの名門「エラスリス」の当主エジュアルド・チャドウィック氏のコラボレーションとしてこのプロジェクトが始まりました。
セーニャの畑があるのは、アコンカグア・ヴァレー。チリのワイン産地としては低緯度にあり日差しは強いのですが、昼夜の寒暖差が大きいといいます。石がゴロゴロした土壌はやせており、ブドウが栄養を奪い合うため樹勢が抑えられ、低収量高品質のワインをつくりやすい地域です。凝縮度がありつつ酸味もタンニンも豊富という産地の特徴が、しっかりと「セーニャ」のワインから感じ取れます。
《このワインについて》
セーニャのセカンドワインとして2022年に初リリースされたのが、この「ロカス・デ・セーニャ」。セーニャとは品種構成が大きく違い、マルベックを主体にシラー、カベルネ・ソーヴィニョン、グルナッシュ、プティ・ヴェルド。「セカンドワイン」の定義にもれず、セーニャよりも若いうちから親しみやすい味わいです。
【パーカーポイント93点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年4月のレビュー]
ここの新しいセカンドワイン、2020年のロカス・デ・セーニャは、セーニャの岩だらけの土壌にちなんで名づけられたが、ブレンドに地中海産のブドウが含まれている点が異なる。2020年は暖かく乾燥しており、早めの収穫で凝縮した力強いワインができた。香りは非常に表情豊かで、味わいはジューシーでテクスチャーがあり、セーニャよりも少し温かく熟した風味で、グルナッシュとシラーによる地中海のひねりが感じられる。強烈なノーズは、赤いベリー、ハーブ、柑橘類のタッチさえも感じられるが、甘さはまったくない。繊細なタンニンはグリップがあり、フィニッシュはドライで真面目。エラージュはセーニャと同様だが、将来的にはもう少し短いエラージュを行い、フードルを使うかもしれない。ワインは非常に素晴らしい輝きを持ち、まだ若々しく生き生きとしており、セーニャの真面目でエレガントなスタイルが非常によく出ている。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2022-2028年]
Rocas de Sena