《生産者について》
ウィリアム・フェーブルはフランスのシャブリ地方の名門生産者。割とリーズナブルな価格帯から高級品まで様々な価格帯のシャブリをつくります。そのウィリアム・フェーブルが、遠くチリの地でピノ家とともに設立したのが「ビーニャ・ウィリアム・フェーブル・チリ」です。
所有する畑の標高が600-900mと高いことが特徴で、他の生産者に比べて酸味豊かなブドウが得られます。醸造設備のほとんどはフランスから持ってきたものであり、発酵・熟成の管理もブルゴーニュの伝統的な方法。フレンチオーク樽の超高級メーカーとして有名な「フランソワ・フレール社」のものを使っているといいます。
シャブリにてシャルドネの名手でしたが、他の品種もやっぱり上手。カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールの他、チリならではのカルムネールもつくっています。
《このワインについて》
2000円以下で楽しめることがありがたい、安旨ピノ・ノワール。
フェーブル氏の「ワインの中心にはチェリーの種の味がしなくてはいけない」との哲学から、収量制限をして熟度の高いブドウを収穫します。
様々なベリーの果実香に、ほのかな土っぽさが混ざり合います。酸味は非常にのびやかで、高すぎない凝縮感がブルゴーニュ的なエレガンスをもたらします。
シャブリの近くに「イランシー」というピノ・ノワールの産地があります。そのピノ・ノワールの少し陰のある感じに似ているように感じます。
Espino Pinot Noir William Fevre Chile