《「ちょっと樽」の使いどころ》
オーク樽熟成の風味がしっかり現れたシャルドネは非常に人気です。香りにボリュームと複雑さがあって味わいも飲みごたえがあり、値段以上の味に思えるからでしょう。
そういう『濃い』風味のワインは元気な時・気分のいい時に飲めば高い満足が得られます。でも疲れている時、ちょっとメンタルが弱っているときには強すぎるのでは?「美味しい樽シャルドネが冷えてるけど、今日はビールにしておくか」という夜はありませんか?
このワインの「ライトリー・ウディッド」とは、オーク樽熟成の風味をちょっとだけ利かせていることを示します。その分だけシャルドネが本来持つピュアな果実香を感じます。香りも風味も主張しすぎない感じが、疲れた心にちょうどいい。癒しの晩酌ワインになることでしょう。
《テイスティングノート》
白桃やネクタリン、青りんごなどのフレッシュなフルーツの香り。樽香は控えめでヴァニラのような甘さはほぼ感じず、ヘーゼルナッツのような香ばしいニュアンスがごくわずかに。柑橘類のような爽やかな酸味が広がる、ほどよく軽快でほどよく飲みごたえのあるシャルドネです。
《生産者について》
オーストラリアのマクラーレン・ヴェイルに100年以上の歴史を持つダーレンベルク。当初は赤ワインと酒精強化ワインの生産・輸出によって拡大し、今では本拠地マクラーレン・ヴェイルだけで72ha、さらにアデレード・ヒルズにも自社畑を所有する規模に成長しました。
オーストラリアワインの知名度向上に貢献したとして「ファースト・ファミリーズ・ワイン」に2009年認定されました。
ワイナリーの建物が美術館かと見間違うような前衛的な建物であることも特徴のひとつ。ぜひ一度Googleマップなどからご覧ください。
d'Arenberg The Stump Jump Lightly Wooded Chardonnay