《テイスティングノート》
白い花や熟した柑橘系フルーツのやさしい香り。酵母のような複雑味が裏側から支えています。樽香はハッキリとは現れすぎず、果実味の中に溶け込んでいます。
上品な酸味は決して強すぎず、程よい重量感の口当たりをソフトに支えています。味わいすべてのバランスがきっちりと計算されつくしたようなワインです。
シャルドネは2000円台でも膨大な種類から選べます。しっかりとオーク樽熟成の風味が香るものや、シャープな酸味で引き締まったものもあります。でもこのワインのようにソフトタッチでありながら旨味感のあるものは、私は知らない。2000円台で販売できるブドウ品質で抑制的につくると、単に特徴のないシャルドネになって埋もれてしまうのでしょう。プラス1000円出すからこそ味わえる心地よさです。
《生産者について》
オーストラリア人初のマスター・オブ・ワインであるマイケル・ヒル・スミス氏と、その従弟であるマーティン・ショウ氏の2人が設立した「ショウ・アンド・スミス」。マーケティングはデイヴィッド・ルミアーMWが担うという豪華すぎるメンバーです。
南オーストラリアにある冷涼産地アデレード・ヒルズにて、合計55haの畑からつくります。
2人のマスター・オブ・ワインが関わっているだけあり、ワインはその土地の味わいをしっかり表現しながら、フードフレンドリーで上品な味わいが共通しています。
Shaw + Smith M3 Chardonnay