《生産者について》
南ローヌの中で一番の高級産地といえば「シャトーヌフ・デュ・パプ」。それに次ぐ弟分的な産地が「ジゴンダス」でしょう。グルナッシュ主体でつくる赤ワインは、ローヌの豊かな日照を反映した凝縮した果実味を持ったスタイルで、飲みごたえのあるワインとして人気が高いです。
そこで500年の歴史を持つブドウ生産者であり、1992年からは自社製造ワインとして一気に名の知れたのが、この「シャトー・ド・サンコム」です。
《このワインについて》
この「レ・ドゥー・アルビオン」は、ワイン漫画「神の雫」の第3巻に掲載。コミックの発売は2005年8月であり、掲載されたヴィンテージは2001年でした。1992年から「サンコム」としてワインが流通し始め、10年少々で日本にて話題になる。その広がりの速さは品質の証拠でしょう。当時から比べると徐々に価格が上がってきてはいますが、相変わらず多くのお店で販売されています。ローヌのド定番ワインとして棚を守り続けられているのは、「コート・デュ・ローヌ」のクラスとして1段階高い凝縮感を持つからでしょう。
《テイスティングノート》
漫画でも紹介されていましたが、抜栓してから香りが開いてくるのに時間がかかります。飲み始める30分以上前に開けておく方がベターです。ベリーやプルーンなどの凝縮感のあるアロマ。そこに様々なスパイス香が混ざります。しっかり口内を刺激するタンニンがあり、手ごろなカジュアルワインとは全く違う高級感。風味の変化も楽しめるワインなので、数日かけて楽しむのがいいでしょう。
Chateau de Saint Cosme Cotes du Rhone Les Deux Albion