《生産者について》
ミッテルラインはラインガウからライン川を少し下ったところにある、小さな生産地。ラッツェンベルガーはそこの主要生産者の一人です。現在所有している畑は25ha。この産地の1/20の面積に当たります。
栽培している品種はリースリングを中心に、シュペートブルグンダーやそのほかの土着品種。出来上がるワインはどれもミネラル感と高い酸味を備えたものでありながら、酸がシャープになりすぎず優しさを感じます。フレンドリーな当主ヨハンの人柄が現われているのでしょう。
《このワインについて》
リースリングで有名なラッツェンベルガーですが、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)も秀逸です。バーデンやファルツのような果実の熟度は得られないのでしょう。繊細さを持ち味とする地味深いワインをつくります。少し陰キャな雰囲気もあり、もろ手を広げて飲み手を歓迎するような明るい雰囲気はありません。万人におすすめするピノ・ノワールではありませんが、ブルゴーニュワインを愛するような方には、「振り向いてくれないからこそ、追いかけたくなる」という奥ゆかしさも理解して頂けるのではないでしょうか。
温かく乾燥したヴィンテージであった2018年。酸が例年より低い分だけ熟成は早く、果実味が落ち着いてきています。リリース時とは違った複雑な風味が感じられます。
Bachracher Wolfshole Spatburgunder Grosses Gewachs Ratzenberger