《このワインについて》
近年、多くの生産者が熟成に使う新樽の比率を下げています。
その意図は他とは違うワインをつくるため。新樽の風味を控えることで果実由来の風味を相対的に強調し、その土地ならではの個性を表現したいからです。高級ワインについては新樽100%も珍しくありませんが、それはブドウの品質が高いゆえ、樽香に勝る風味を持つからです。
生産者のトップキュヴェであるこのワインは新樽100%熟成。近年の傾向としてこの価格帯では珍しいもの。つまりそれだけのブドウの質があるとの自信の表れでしょう。新樽熟成ゆえの骨太でリッチな風味が楽しめるのに、手を出しやすいこの価格。ブライというあまり人気のない地域ゆえでしょう。
よく熟したカシスやチェリーの香りとともに、新樽に由来するヴァニラやコーヒー、ココナッツの香りが広がります。濃密ながら滑らかさのある口当たりで、高めのアルコールゆえに酸味は目立ちません。数人で飲んでも物足りなさがないボリューム感です。
《生産者について》
サン・ジュリアン村からジロンド川を挟んで対岸、ブライ・コート・ド・ボルドー地区に、このシャトー・オー・カントループがあります。シャトーとして瓶詰めし始めたのは1972年から。2つの村に合計51haの畑を所有しています。
本拠地のある畑の中でも、特に樹齢の高い1haの区画。その特別なブドウを使ってつくるのが、「シャトー・レ・ピエーレレ・ブライ」です。
Chateau Les Pierreres Blaye Chateau Haut Canteloup