《生産者について》
観光都市ナポリを擁するカンパーニア州。イタリア南部に位置することから温暖な気候を想像しますが、場所によっては比較的すずしい地区もあります。アペニン山脈や1000m級の山々から吹き降ろす冷たい風が畑を冷やすのです。その中でも「Patria del Fiano フィアーノのふるさと」という別名を持つ小さな村にあるのがフィラドーロです。
元々はブドウ栽培家として3世代にわたって畑を守ってきましたが、2008年から自社瓶詰を開始。祖父母の代から農薬を使わず、実質的にオーガニックで栽培しているといいます。
生産規模は小さく、ワイナリーのホームページはロゴが表示されるだけの中身のないもの。マーケティングに力を割いていないかその余裕がないことがうかがえます。だからこそワイン造りに関しては愚直なのでしょう。カンパーニャのワインとしてはやや手頃な価格ながら、クリーンで高品質な味わいです。
《テイスティングノート》
チェリーやラズベリーなどのフルーツのアロマ。この品種らしい骨太な果実味と、適度な量の粗削りなタンニン。酸もしっかりとあり、味わいの骨格を感じます。上級の「タウラジ」ほどの複雑さはありませんが、この価格の赤ワインとして飲みごたえがあります。
Filadoro Irpinia Aglianico