《生産者について》
ビルカール・サルモンは自社畑、契約畑あわせて300ha以上からシャンパンをつくりつづける生産者。その歴史はニコラ・フランソワ・ビルカールとエリザベス・サルモンが結婚し、1818年に設立されたときから始まりました。歴史・規模ともに大手メゾンの一角と言っていいでしょう。
大手メゾンの中では割と"高品質志向"なのが特徴で、この「ブリュット・レゼルヴ」がスタンダードです。その分ブドウの質の高さを感じます。印象としては味わいの骨格が大きい。マロラクティック発酵はしていますが酸味はやや高め。しかしコクのある豊かな味わいのボディ感を持つので、「酸が高い」という印象よりもスケール感として感じるのです。「親しみやすさ」というより「高級感と飲みごたえ」を期待するといいでしょう。
《このワインについて》
創業者へのオマージュとしてつくられたキュヴェで、コート・デ・ブランのシャルドネとモンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワール、いずれもグラン・クリュのものを使用します。瓶内熟成は10年以上。
【パーカーポイント96点】
[ワインアドヴォケイト誌 2025年4月のレビュー]
砂糖漬けレモン、スイカズラ、熟した桃の香りに、蜜蝋とオレンジの皮のニュアンスが絡む。口に含むと、フルボディで豊潤かつ包み込むような質感。温暖なヴィンテージながら、層を成す凝縮した核、チョークのような骨格、唾液を誘う酸味が際立つ。余韻は長く塩味を帯び、長期瓶熟成によって生まれた旨味と複雑さをほのめかす。2008年がまだ締まった印象なのに対し、2012年はより肩幅が広く、表現力豊かである。
[Kristaps Karklinsによる試飲 飲み頃予想2026-2047年]
Billecart Salmon Cuvee Nicolas Francois