《このワインについて》
「オレンジムーン」は品種もヴィンテージもブレンドのオレンジワイン。
ニーダーエスタライヒ産のグリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング、ショイレーベ、シャルドネをブレンドします。ステンレスタンクと石製タンクで2週間のマセラシオン発酵。オレンジワインとしては短めなので、タンニンはごくわずかです。
その後オーク樽、ステンレスタンク、石製タンクで熟成。シェリーなどにつかわれるソレラ方式を採用しており、4ヴィンテージ以上がブレンドされます。
洋ナシや金柑などの香り。何かが突出しない落ち着きのある味わいで、ほのかなタンニンが全体を引き締めます。
2023年から始めた干支ラベルは今年で3ヴィンテージ目。オレンジの雫の上に水墨画風の馬のイラストが描かれています。
《ワビサビについて》
日本の「わびさび」の感覚とは不完全の美。それに着想を得て、ワイン商として活躍するフランツ・ホフシュテター氏が営むプロジェクトが「wabi-sabi」です。
オーストラリア各地で、ビオロジックやビオディナミなどのサスティナブルな栽培によりつくられたワイン。それらを産地・生産者の名前を出さずに統一のブランドとしてプロデュースしています。
現代においてワインはしばしば、工業化された完璧な製品としてつくられます。ワビ・サビはそのアンチテーゼ。不完全であるがままの姿こそが美しいと考えているのです。
ラベルを手掛けたのは写真家のダヴィッド・クルツ氏。印画紙に滴下して描くというアナログな手法で、再現できず定義もできないものを表現しています。
Wabi Sabi Orange Moon