《コスパのいいボルドーワインの探し方》
ボルドーワインは手頃な価格帯から豊富にそろっていますが、それゆえどれを選んでいいのか迷ってしまうかもしれません。地域によっておおよそのブドウ品種が決まり、畑の格付けなどはなく、醸造法もスペックに現れるところはさほど変わらないからです。
価格以上の満足を与えてくれそうなワインを選ぶ一つの定石が、「有名生産者の手頃なワイン」です。
有名生産者を有名たらしめたワインは基本的に高価です。一方で同じチームが無名の地区でつくるワインは、非常にリーズナブルなこともしばしば。シャトー・ピュイゲローもそのタイプです。
《生産者について》
ポムロール地区で最も高価なワイン「シャトー・ル・パン」をはじめ、いくつもの高級シャトーを所有するティエンポン家。その一族がコート・ド・フランに所有するのが「シャトー・ピュイゲロー」です。
現在醸造を担っているのは、シャトー・パヴィ・マカンやシャトー・ラルシ・デュカスなども担当する、ニコラ・ティエンポン氏。数万円のワインをつくる醸造家が手掛けながら、コート・ド・フランという地区の知名度が低いゆえにこの価格なのです。
《テイスティングノート》
ブラックチェリーやプラム、タイムやリコリスなどのアロマ。メルロー主体のワインらしい、しっかり凝縮感がありながらしなやかな果実味。タンニンのシルキーさに、名手の腕前を感じます。フレッシュな酸味が全体を上品にまとめており、まだまだ熟成も期待できそうです。
Chateau Puygueraud