《手頃な旨濃ワインの弱点?》
このワインのようなリーズナブルな価格帯。ピノ・ノワールのようなあまり濃くなくて上品なワインをつくるより、果実味豊かでリッチなワインをつくる方が簡単です。味の濃さが原料や醸造による粗さを隠すからです。収穫期に雨が降らない安定した気候の産地なら、収穫を遅らせてアルコール度数の高いワインはつくりやすい。そんなフルボディで「ビッグな」ワインは非常に人気が高いです。
一方で最初の一口目は美味しくとも、飲み切るころには疲れてしまうこともありがち。濃厚さに舌が疲れ、酸味の低さでもったり感があるからです。
その点ではこのワインもワイン名の通り「ビッグな」ワイン。しかし濃厚なのに1歩引いた味わいなので、1本心地よく飲み切れます。
《テイスティングノート》
濃厚に熟したベリーの香りに、オーク樽熟成に由来するヴァニラ香。スパイス感もあります。ほんのわずかな残糖により、ソフトでまろやかな口当たり。濃厚で高アルコールでありながら、「フルボディ」よりは「ミディアムボディ」といいたくなる質感です。
《生産者について》
1968年の創業以来、家族経営をつづけるマクファーソン・ワインズ。目指しているのは小規模生産者の細やかな配慮と、大手メーカーの効率性。つまり丁寧になつくりのワインを大量に手頃に提供することです。その結果として、「オーストラリアで最も知名度の低いトップ20ワイナリー」の地位を確立してきたと公式ホームページに記載されています。知る人ぞ知る良品なのです。
McPherson Big Australian Red XV Pure