《生産者について》
コルディエは1930年に創業したマコネ地区の老舗。基本的にはドメーヌとして自社畑のワインをつくりますが、厳選した畑・区画のブドウを買い付けるネゴシアンワインもつくります。
ブルゴーニュワイン専門誌『ブルゴーニュ・オジュルデュイ』で、2005年のブルゴーニュNo.1ヴィニュロンに選ばれるほどの実力者。コント・ラフォンやルフレーヴといった有名生産者がマコンに進出する際、教えを請いに訪れるほどだそうです。
味筋としてはマコンらしい熟した果実のボリューミーな味わいに、芳醇な樽香をしっかり感じるもの。ただしオーク樽はピエス(228L)ではなく350Lや500Lなど大きなものを使用するため、ヴァニラやヒノキのようなあからさまな樽香を感じることはありません。
マコンのシャルドネらしく果実感は豊かなのに、きっちりと上品な酸味があります。収穫のタイミングの見極めが絶妙なのでしょう。バランスの良さは高い評価が裏付けています。
《このワインについて》
何と言ってもこのワインの魅力は、一口目からはじけるように広がる美味しさでしょう。パイナップルやコンポートにしたリンゴのようなフルーツの風味が、わずかな樽香と一体となって口いっぱいに広がります。これだけ一口目から迫ってくるような味わいは、良し悪しは別にしてブルゴーニュワインとして珍しいもの。それでいて単に過熟で濃いのではなく、上品でフレッシュな酸味が全体をまとめます。
コルディエではこのクラスのワインをつくる畑においても、徹底した収量制限を実施。1本の樹に残す芽の数を、通常は8-10のところ4つまで絞って栄養を凝縮させます。それがこの一口目からのアピール力につながっているのでしょう。
Macon Clos de la Maison Famille Cordier