《生産者について》
先住民族マオリの言葉で「新しい始まり」「夜明けの空」を意味するアタ・ランギ。1980年設立のワイナリーで、国内外で数多く受賞経験があります。NZ国内では古い歴史をもつワイナリーの1つで、マーティンボロのパイオニアとしても広く知られています。
彼らがつくるピノ・ノワールは「ニュージーランドのロマネ・コンティ」と呼ばれる所以。もちろん高品質であることは前提です。最大の理由は「エイベル・クローン」。NZの税関職員をしつつ自分のブドウ畑を持っていたマルコム・エイベル氏。あるとき旅行者がロマネ・コンティの穂木を違法に持ち込もうとしていたのを没収。検疫所で検査したのち持ち帰って増やしたのがエイベル・クローンです。アタ・ランギのピノ・ノワールの多くがこのエイベル・クローンを使用していることが所以なのです。
《このワインについて》
アタ・ランギの中でも非常に生産量の少ない、単一畑ワイン。「マスターズ・ヴィンヤード」は、深さ約30mの砂利質に粘土質が均一に入り込む土壌です。この2020年が初ヴィンテージ。アタランギの他の畑より4kmほど南にあり、その分だけ収穫が遅いといいます。
【パーカーポイント96点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年12月のレビュー]
2020年のマスターズ・ピノ・ノワールは、アロマ的に他のワインと一線を画している。花のような、オレンジの花のような香り、血、黒鉛、チェリー、スマック、クミンシード。ピノは味も良いが、香りも良い。口に含むと、ワインは重みがあり、幅が広く、舌を覆い、まとまりと調和を感じる。全房の個性は構造的に機能し、明確な全房の特徴を残すことはない。実に素晴らしく、心地よく、明確でエキサイティングだ。重さ、香り、味わい、酸の糸巻き、唾液など、360度フルに楽しめる。キルシュがフィニッシュまで続く。
[Erin Larkinによる試飲 飲み頃予想2023-2055年]
Ata Rangi Masters Pinot Noir