《このワインのコンセプト》
メジャーどころでない、代替品種で美味しいワインを。それを目指してオーストラリアとしてはちょっと珍しいブドウでつくられるのがこちらです。
ピノ・ノワールやシャルドネといったフランス生まれの国際品種は、地球温暖化が各地で進むなか、過熟が問題になりつつあります。もともと涼しい気候でもよく熟す性質が、高温の環境には対応しにくいのです。
イタリア南部の品種であるネロ・ダーヴォラやネグロアマーロは、温暖な地域でも十分な酸味を保ち、このワインを軽やかな口当たりにしあげることに貢献しています。
ただしこのポップなエチケットのとおり、生産者はそんな小難しいことを伝えようとはしていません。醸造はいわゆる「ヴァン・ナチュール」なつくりで、無濾過・無清澄により少し濁ったような外観です。ヴィンテージによらず還元や揮発酸などの欠陥は出たことがないそうで、味わいはクリーン。ブドウ品種や産地の特徴は味わいに全く表現されておらず、ただ気軽に飲めるジューシーさを目指しているようです。
クランベリーやラズベリーのような赤いベリーのあまりハッキリしない香り。みずみずしい果実感で、タンニンはほのかに感じる程度です。
《生産者について》
リッカ・テッラがあるのはオーストラリアのリヴァーランド地区。そこは一般的には大量生産ワインの産地です。機械化しやすい広大な平地の畑は、内陸にあるため非常に乾燥した気候。ゆえにカビ病などのリスクが低く、低コストで健全なブドウを育成できます。豊富な地下水や川の水がその産業を支えています。
最小介入による健全なワインでリーズナブル。それを実現しているのは、恵まれた気候による健全なブドウでしょう。70haの畑には実に45種類ものブドウを植え、様々な品種に意欲的に取り組んでいます。
Ricca Terra Juicy June