《生産者について》
シャトー・ル・ピュイはボルドー右岸、ピュイスガン・サンテミリオンより北東に少しいったところにあります。13代目のジャン・ピエール氏が指揮をとる現在まで400年以上、一貫してアモロー家が管理してきました。
その特徴はなんといっても、400年間ずっと無農薬で栽培してきたこと。農薬や化学肥料が開発され、その有用性が知れ渡り、後に悪影響が分かってきた時代変遷。ずっとそれを使わず昔ながらの手法でワインをつくってきたのです。
《このワインについて》
特徴的なのは発酵方法。「インフュージョン」と呼ぶその手法は、発酵タンクの上部に木製の柵を沈めることで、発酵中に果帽(果皮などの固形物)が浮かび上がらないようにします。その分ピジャージュもルモンタージュも行いません。発酵時の二酸化炭素でワインが穏やかに循環することで、果皮や種からの抽出を穏やかにするといいます。
「他のボルドーの生産者は、ブドウをいじめるように過度に抽出する」と彼らは批判します。その真偽はともあれ、この「エミリアン」がソフトなアタックの中にミネラルを感じるスタイルであることは明白です。
《テイスティングノート》
赤や黒のベリーに杉、スミレ、ピーマンのような香り。口に含めば上品でしなやかな果実味が広がり、チョークの粉状のきめ細やかなタンニンが刺激します。タンニンの質感の点ではブルゴーニュの上質なピノ・ノワールとも共通点があり、まさに石灰岩土壌を反映した味わい。チョーキーなミネラル感が上品に味わいをまとめます。
Chateau Le Puy Emilien