《生産者について》
このワイナリーの特殊なところは、当主がワインを売る立場出身であること。世界のワインと並べたうえでのポジションをきちんと考え、自身のワイン造りに反映させていることです。
ゲルト・ステップ氏はファルツ出身。しかしそのままワイナリーを継いだわけではなく、ニュージーランド、アフリカ、イタリアなどでワインビジネスに携わってから戻ってきました。世界中にコネクションを持つ彼だからこそ、世界市場のなかで個性と価格をあわせて価値のあるワインをつくっています。
《このワインについて》
5000円台のピノ・ノワールが高く感じるかどうかは人に寄りますが、もっと手頃なワインもあるのは事実。「よし、たまには奮発するか!」と買うならば、普段飲んでいるのと比べて高そうな味を期待するのが心情というものでしょう。
ワインの価格の幅は本当に広いので、中には1万円してもあまり高そうな味がしないものもあります。その点でこのワインは優秀。複雑な樽香とともにいろいろなフルーツ・スパイスの香りが立ち上り、まず鼻を楽しませてくれます。味わいも冷涼産地ならではの上品な酸味を保ったうえでボリューミー。パーティーなどで数人で分けて飲んでも満足しやすい、適度な濃厚さがあります。
Pinot Noir Cuvee G Gerd Stepp