《テイスティングノート》
高そうな味はしないのに、やさしい味わいが豊かに広がって、ずっと飲み続けられる。それがこのワインの魅力です。
レッドチェリーやストロベリーのような赤いフルーツのアロマに、シナモンなどの茶色系スパイスのニュアンス。一口目から素晴らしくソフトで、タンニンや酸味は穏やか。わずかな残糖があるのですが、甘味としてはほぼ感じません。まったり舌を包むように流れながらじわっと旨味が広がり、余韻が豊かに広がります。
試飲会で上質なリースリングやピノ・ノワールをたくさん飲んだ中、このワインが一番やさしいのに存在感がありました。
《高価なワインに慣れた方の普段飲みに》
先述の通り、このワインは高そうな味はしません。濃厚な訳でもなく、特別風味が複雑なわけでもない。普段2000円前後のワインを飲んでいる方が、「たまにはいいワインを」と手に取るのはおすすめしません。
おすすめしたいのはブルゴーニュやボルドーなどの、上品な高級ワインを飲みなれた方。「よし今日はこのワインをあけるぞ!」と真剣にワインに向き合う方が、「今日は疲れたから何も考えずに飲もう」という気分にピッタリなのです。トロリンガーというよく分からない品種だからこそ、シンプルに癒しの味わいを楽しめるでしょう。
《生産者について》
ザンクト・アナガルテンはドイツのヴュルテンベルク地区に位置するワイナリー。石灰質土壌の13.1haの畑で、ビオロジックの栽培を実践しています。赤ワインが中心であるヴュルテンベルクらしく、レンベルガーやトロリンガー、シュヴァルツリースリングを中心に栽培しています。
Trollinger Alte Rebe Biologisches Weingut Sankt Annagarten