《このワインについて》
シャルドネ70%とピノ・ノワール30%という順当なブレンドで瓶内熟成30か月。アルゼンチン産のスパークリングワインとしては、やや上級クラスに位置づけられるスペックでしょう。
このワインは南アフリカのスパークリングワイン好きの方に提案したいです。
「MCC」と呼ばれる南アの瓶内2次発酵でつくられるスパークリングワインは、「手頃なのに高品質」として近年多くのファンを獲得してきました。ただ南アフリカは毎年インフレが続いているのと円安が重なり、人気銘柄は軒並み値上がり。2000円台後半で飲めていたものが、4000円近くに上がったという例もたくさんあります。
「ちょっと普段飲みにはキツイ価格になっちゃったな・・・」という方にこそお勧めしたい。乾燥地域のブドウを高い技術で醸造したのを思わせる、クリーンな果実味が楽しめます。
《テイスティングノート》
白い花や柑橘系フルーツの香り。口に含めば適度な密度をもった果実味が細かな泡と広がり、飲みこんだ後にはクローヴのようなスパイス感が鼻を抜けていきます。
《生産者について》
カテナは1902年創業の、アルゼンチンの中でも有力ワイナリーの一つ。イタリア人のニコラ・カテナ氏がメンドーサでブドウ畑を開墾したことがスタートです。
特にフラッグシップである「ニコラス・カテナ・サパータ」は様々な評価誌で高得点を獲得。アンデス山脈のふもとに位置し標高の高い畑から、マルベックをはじめとしたワールドレベルのワインをつくります。
Dv Catena Nature