《生産者について》
ウィリアム・フェーヴルはシャブリにおける大手生産者の一つ。自社畑からつくる「ドメーヌ・ウィリアム・フェーヴル」と、購入したブドウからつくる「ウィリアム・フェーヴル」の2つのブランドでワインをリリースしており、後者は区別するために「メゾン」とつけることがあります。
味わいとしては特徴がないのが特徴と言っていいでしょう。「シャブリのお手本」と言えるような、余計なテクニックを駆使しないワイン造りが魅力です。
こだわりと言えるのはブドウの選別でしょう。基本は機械収穫であるこの地域において、ウィリアム・フェーヴルは徹底して手摘み収穫。さらに選果台を用いて悪いブドウを省きます。これがピュアな味わいに繋がっているのでしょう。
《このワインについて》
シャブリでは1級・特級のワインに対しても、あまり樽香を効かせないワインもつくられています。それは「テロワールを表現する」つまり畑ごとの風味の違いを明確にするなら、樽香がない方が有利だからです。ただしそのワイン1本の味わいで純粋に美味しさを感じて欲しい時、よほどワインにお詳しい方でないと伝わりにくさもあります。
その点でこのワインは安心。30-50%は樽発酵・樽熟成であり、それゆえのボリューム感があります。明確な「高そうなワインの香り・味」があるのです。それは相手の好みがよくわからないときのプレゼントにピッタリ。昔からワインを飲んでいる方なら「シャブリ」の名前はみな知っているでしょうから、高級感を感じてもらえるはずです。
Chablis 1er Cru Fourchaume Maison William Fevre