《このワインについて》
世界的なワインブランドである「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド」。ムートンのスピリットを受けつぐバリューワインとして人気の「ムートン・カデ」シリーズに新たに加わったのが、この「オーガニック・ルージュ」です。
オーガニックだから美味しいというのもでもありませんし、他の認証のないワインに関しても環境に配慮した栽培をしています。その上でわざわざワイン名に記載したものをつくったのは、「人と環境を尊重したワインを全ての人へ届けたい」という想いのあらわれ。オーガニックに興味のある人が「ムートン」ブランドに触れる入り口として据えられています。
《テイスティングノート》
このワインを飲んで驚いたのは口当たりの柔らかさ。熟したベリーのピュアなフルーツの香りに、豊かな果実味。タンニンや酸味が目立たないまろやかな口当たりは、シリーズの他のワインと違ったキャラクターです。
ワイン単体でもスルスルっと飲めてしまうような味わいが魅力です。
《ムートン・カデのはじまり》
ボルドーは収穫期に雨が降ってしまうことも多い、ブドウ栽培が難しい土地です。なのでメドック地区のトップの一角に君臨する「シャトー・ムートン・ロートシルト」といえども、満足のいくワインがつくれない、いいブドウが穫れなかった年もあります。このブドウでは、いつもムートンを楽しみにしている顧客を満足させられない。
そこで考えたのが、弟分(=カデ)のグレードのワインをつくること。「ムートン」の看板ブランドを守るため、その基準に達しないワインを安く販売したのです。これが「セカンドワイン」の先駆けだと言われます。
現在は「ムートンのチームがつくるデイリーワイン」という位置づけに変わり、正式なセカンドワインは別銘柄となりました。それでもムートンのブランドを冠したワインの一つであり、知名度も入手性も抜群です。
Mouton Cadet Rouge Organic