《生産者について》
それまでは名もない荒地に過ぎなかったトスカーナ・サルテアーノの地を、一気に世界レベルへと一躍有名にしたテヌータ・ディ・トリノーロ。1980年頃にここを訪れ、「今では見ることのない100年以上前のトスカーナの田舎を感じた」と語るオーナーのアンドレア・フランケッティ氏が独自で設立したワイナリーです。周囲には一切ワイナリーがなく、ワイン造りには適さないとまで言われた場所でしたが、彼らの生み出すワインがトスカーナ最高峰のワインが造れることの証明となっています。
《このワインについて》
ワイナリー不毛の地と呼ばれたサルテアーノの地を、一躍最高のテロワールを持つ銘醸地と評価を改めさせた、伝説的なキュヴェです。収穫を多い時で40回にも分けて行い、房単位での糖度管理がされています。徹底的なブドウ管理のおかげで、圧倒的な果実味のあるワインに仕上がっています。
【パーカーポイント99点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年6月のレビュー]
アンドレア・フランケッティに過去のお気に入りのヴィンテージを2つ挙げてもらうと、2001年と2009年だ。2009年のテヌータ・ディ・トリノーロは、カベルネ・フラン40%、メルロ30%、カベルネ・ソーヴィニヨン26%、プティ・ヴェルド4%という実に傑出したブレンドである。このワインは、今現在、素晴らしい出来栄えを見せており、この先何年にも渡り、さらなる素晴らしさを約束してくれる。現時点では、継ぎ目がなく無限で、優れたバランス感覚と濃い果実の完全性がある。声量があり、明瞭で明瞭な声で話す。ワインの外観は、ヴィンテージの理想的な生育条件とゆっくりとした果実の熟成を強調する、濃く浸透力のある色合いを示している。アロマは見事で完璧にバランスが取れており、エレガンスと力強さの両方を示している。タンニンは厚みがあり、この見事なワインの将来の進化を大いに予感させる。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2015-2030年]
Tenuta di Trinoro