《このワインについて》
ワインの値上がりが相変わらず続く昨今。まさか実売5000円以下でRM(自社畑からつくる小規模生産者)のシャンパンが見つかるとは思っていませんでした。
5000円以下で流通するシャンパンは少なくなったものの、まだいくらかはあります。しかしそれらはNM(買いブドウでつくる大規模生産者)や協同組合のもの。それ自体は品質が低い理由とは言えないのですが、やはり飲んでみると雑味を感じるものが多いです。特に温度が上がってきたときは、ブドウの質の低さを感じがちです。
それに対してソフィー・デュバロワは栽培から醸造・ボトリングまで一貫して自社で行います。味わいのクリアさにその効果が表れているように感じます。
《テイスティングノート》
熟したリンゴやアップルパイ、ブリオッシュのような典型的な「良いシャンパン」の香りがします。シナモンやキャラメルなどのニュアンスもある味わいで、それほど酸味は目立たず嫌われにくいバランス感。何より余韻にかけてつくりの粗さを感じるような悪い風味が一切ないのが素晴らしい。
1本試してから買い溜めしておきたい価格ですが、輸入元の在庫もどれだけあるか不明ですのでお早めに。
《生産者について》
ソフィー・デュバロワはコート・デ・バール地区のセル・シュール・ウルス村にあるRM(レコルタン・マニピュラン)。主にイギリス市場に向けて輸出しているためか日本での知名度はありませんが、英国王室にも購入されている品質は立派なものです。
Sophie Debarrois Brut Cuvee Prestige