《このワインについて》
近年シャルドネの流行は、オーク樽の風味を抑えて産地による違いを感じやすくしたもの。そういうワインはいろいろ飲み比べる楽しみがあって魅力的ではあるのですが、その1本だけでの満足度と考えるならやっぱり樽香リッチなもの。一口目から「高そう、良いワイン飲んでいる」感があります。
世界に無数のシャルドネがあるなかで、決して知名度が高いものではありません。でもワインや産地のブランドネームなんて、自分たちで飲む分にはそんなに気にならない。何より飲んで美味しく満足できることが優先ではありませんか?
例えば夫婦2人の記念日や仕事のちょっとした区切りにおける自分へのご褒美。自宅でちょっといい料理を用意して、知っている人は少ないけれども飲めば満足なこのワインを、時間をかけて味わってみてはいかがでしょうか。
《テイスティングノート》
トロピカルフルーツや焼きリンゴのような熟したフルーツの香り。樽香はしっかりと溶け込んでおり、ヴァニラというより焼き菓子が近いかもしれません。冷涼産地タスマニアだけあって酸味は高いはずですが、あまりそれを感じさせない厚みのある口当たり。しっかり味わいの骨格があり、肉料理にも負けない強さ。食事を通して楽しむ1本としてピッタリです。
Apsley Gorge Chardonnay