《リムーについて》
ラングドック地方、ピレネー山脈に近いリムー地区は、昔からスパークリングワインの産地として有名です。「ブラケット・ド・リムー」はシャンパーニュよりも歴史あるスパークリングワインと考えられており、それは今日まで続いています。
良質なスパークリングワインをつくるブドウの条件は、キレのいい高い酸味が保たれた上でブドウが適切に熟すこと。その条件を満たすなら白ワインももちろん美味しいはず。
シャルドネは丁寧な栽培をするならどこでも高品質につくれると言われます。年間降水量850mmと適切で、しかも粘土石灰質土壌のこの地なら、そりゃあ期待できるというものです。
《テイスティングノート》
柑橘類やアカシアのような白い花の、繊細で上品な香り。「ラングドック産」と聞いてもっと熟したフルーツを予想していたとしたら、良い意味で裏切られるでしょう。
口に含めばしっかり密度はありながらも、エレガントな酸味と塩味を思わせるミネラル感。マコンのシャルドネに通ずるバランス感です。樽香控えめにリムーの地を表現すべくつくられた、価格以上に上を見たシャルドネです。
《生産者について》
シュール・ダルクは1946年設立の大規模ワイナリー。約1600haの畑を管理しており、そのスケールメリットを生かして基本に忠実ながらコストパフォーマンスの高いワインをつくっています。この規模ながら現在はHVEというフランスの環境価値重視認証を取得すべく動いているそうです。
Sieur D'arques Toques et Clochers Limoux Oceanique