《テイスティングノート》
トーストに塗ったバターやバタースコッチ、ヴァニラのような、ワイン名通りのリッチなアロマが広がります。そこにアプリコットや白桃などのフルーツの香り。口当たりはやわらかくふくよかで、まったりとなめらか。余韻にかけてもバターのような風味とクリーミーさが広がります。
《このワインについて》
名前につけているとおりのバターのような風味は醸造由来です。アルコール発酵の後に行うマロラクティック発酵。リンゴ酸を乳酸に変える反応の副産物として「ロタンドン」というバターの香りを呈する成分が生成されます。それとオーク樽熟成が合わさり、この甘やかで芳醇な香りとなるのでしょう。輸入元資料には「一部樽使用」とありますので、オークチップも使っていると考えます。
醸造テクニックに由来する香りなのでマネできます。実際に似たような風味を持ち「バター」をうたうワインは他にもある。そのうえで価格優位性があるのが良いところ。単純に安いんです。
「ブレッド&バター」や「ジャムセラーズ」のシャルドネがお好きな方にはぜひお試しいただきたいです。
《生産者について》
「高品質なワインをお手頃価格で誰もが楽しんで、家族や友人と食卓のテーブルを囲みながら共有できる」
それをコンセプトに営むカーナメイ・ワイナリー。主にローダイで栽培されたブドウをつかい、リーズナブルながら品種特性の現れたワインをつくります。
Carmenet Buttery Chardonnay