《「バタリー」の流行》
一部の白ワインはアルコール発酵のあとに、リンゴ酸を乳酸に変える「マロラクティック発酵」を行います。この過程の副生成物として、ダイアセチルに由来するバターのような香りがワインに生まれます。特に樽香を効かせたシャルドネの場合は、ブリオッシュやクレームブリュレのように感じることもあります。
醸造テクニックに寄るものなので、ワインの価格自体はそれほど高くなりません。それでいて香りや風味が豪華なものになるため、ソムリエやワインのプロよりも一般の消費者にウケがいいタイプのワインです。
「ブレッド&バター」「バター」など、まさにこの風味をコンセプトにしたブランドもあるほど。これらの絶大な人気を受けて、消費者の好みにあわせてリリースしたのがこのワインです。
《テイスティングノート》
パイナップルやマンゴーのようなジューシーな完熟フルーツのアロマに、クレーム・ブリュレやローストしたマシュマロ、バタースコッチのような甘い樽香が香ります。リッチでなめらかな口当たりで、シンプルな味付けの鶏肉料理やリブロースのステーキにおすすめです。
《生産者について》
ジョセフ・カーは世界的なソムリエとして活躍後、「ジョセフ・カー・ワインズ」を設立しました。瞬く間に成功を収め2年後となる2007年に、より豊富な生産量とお求めやすい価格のワインブランドとして立ち上げたのが、この「ジョッシュ・セラーズ」です。
輸入元の情報によれば、2019年と2023年には11ドル以上のワインで全米No.1の売り上げと成長率を記録。アメリカで最も愛されるブランドとして、安定した品質のワインを生産しています。
Josh Cellars Reserve Buttery Chardonnay Central Coast